2019年01月07日
何の為に。
今年、最初にお手伝いをさせていただいたお葬式。
「お母さんが大好きだったお花に囲まれながら天国へ送りだしたい。
悲しい式ではなく前へ進むための式にしたい。」
内地ではよく見かける祭壇の形。
今回、直接ご身内の方から連絡をいただき、全ての空間をプロデュースさせていただきました。
お葬式は何のためにするのか。
私の個人的な考えではありますが、
亡くなった方の為だけにするのではなく、残された人の為にする儀式。
1日でも、1分でも、1秒でも悲しみを乗り越えて亡くなった方の想いを背負い、前を向いて歩んでいくための大切な式だと思います。
だからこそ、お葬式では故人様に寄り添い、最期の大切な時間をたくさん感じてほしいと思っています。
私共、花屋に出来ること。
それは、少しでもお好きだった花や、色合い、イメージを故人様に近づけること。最期の大切な時間を共有する空間をお花で演出することだと思っています。
5年後、10年後、にお葬式で活ける花を不意に見かけたとき、亡くなった方との記憶が蘇る。
花屋にはそんなお花を作り続ける責任があります。
お花は想いを形にしたもの。
ご家族の大切な想いを形にするお手伝いをさせて頂き、大変光栄な時間でした。
今回、亡くなってからお通夜までの時間を頂き、故人様がお好きだったお花をご用意することができました。
奄美では離島の為、お花を仕入れるのに、発注してからお花が届くのに2日はかかります。
しかし、奄美のお葬式は亡くなった次の日にはお通夜をすることが多く、お花を準備する時間がなく、結局、お店に余っている花で弔うことしかできません。
その為、内地に住んでいる方はお葬式に間に合わず、最期に会えないままお別れすることも多くあります。
少しでもお時間を頂けるのであれば全力でお手伝いさせて頂きます。
その為に、お葬式のお花の資格も取得しました。
これからも皆さまの心に残るお花を作り続けていけるよう日々精進していきたいと思っています。
大変長くなってしまいましたが、最後まで読んで下さった方。
本当にありがとうございました。
H.O PROJECT
Posted by H.O PROJECT
at 22:20
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